地獄の中では一番住みよい部屋

ゴッホは、生前は誰にも評価されず、ただ、孤独に死んでいきました。


彼の死後、ゴッホによって儲けた国、ゴッホの絵によって癒された人々は、生きていたゴッホに何もしてあげてません。
ただ、一方的に持っていっただけです。
彼の苦しみから産み出された真珠を。


だから私は、ゴッホには人を嫌う権利があると思う。


ただね、彼には権利はあるけれど、義務はない。


地獄にいる人間が、いつまでも地獄にいる事はできるけれど、
地獄にいなきゃいけない義務はないんだよ。


できれば、彼があの世で、いい加減、それに気づいて、
飄々と自分を愛して、
せっかくの人生と楽しんで、
悲しみを酒の肴に変えて、
失ったものを供にして、
笑って生きる権利を行使しまくってる事を願う。


だって人は持っている。
いろんな権利を。


もちろん権利は放棄する事もできるわねぇ。


義務なんてない。
義務なんて嫌い。
本当の意味での義務なんて、この宇宙には存在しない。


ああ、だから私は生きていけるんだなぁ(笑)
人から裏切られても、嫌われても、
夜が来ても。


それだけが私の宝だね。


でもさ、男は、なんで子供が産めないんだろーね?(笑)
男が子供を産む権利を神様は奪ったわけだ。


ゴッホが子供を産んでたら、彼の人生にも光が射したかもしれないのに。
もっと、強くなれたかもしれないのに。


まっ、この世では誰もが
全てを持つ事なんてできないんだけどね。





私は、以下の言葉がすごく好き。
神が、罪の軽い、でも地獄に堕ちる罪人に対して、
憐れみを込めて言った言葉。

「それは罪である。
だから、おまえたちは天国で幸せに暮らす事は望めない。
だが私はお前達にあてがうだろう。
地獄の中では一番住みよい部屋を。」