愛してる愛してない・・・
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
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「世界でいちばん優しい音楽」の主人公・すぅーちゃんに習って、私もクリスマスにはフランス映画とか見たりしてみる(笑)
今回のフランス映画 は、
「愛してる愛してない・・・」
「アメリ」の主演女優トトゥが主人公を演じていますね♪
だいたい私の好きなフランス映画を、順位にすると以下の感じなので、かなりお気に入りの作品だという事がわかる(笑)
1.「世界でいちばん不運でしあわせな私」
2.「愛してる愛してない」
3.「アメリ」
4.「モンテーニュ通りのカフェ」
さてさて、この作品は、いわゆる「黒いアメリ」。
ものすごく前向きなストーカーさんのお話です(笑)
「怖い」、「気持ち悪い」、「ぞっとする」などの感想をよく聞く映画ですが、私は、別のテーマをこの作品から感じるのです。
すなわち「愛こそ全て」!!
この話、愛が歪んでいても、間違っていても、妄想でも、主人公だけは幸せです。
ここがフランスならではの感覚だなーと思います。
私はどうもフランス映画と価値観が合うらしい♪
(私もまた壊れてるからか?(汗))
でもね、「主人公だけは幸せ」
これって、結構、大切な事だと思うのです。
例えば、アメリカ映画「ミザリー」は、同じ女性ストーカーをテーマにした作品ですが、出てくるストーカーは、自分もその妄想と狂気のあまり、不幸な存在です。
というより、恵まれない容姿に対するコンプレックス、内向的な性格、社交性の無さ。
彼女は不幸だったからストーカーになったのかもしれません。
究極に鬱々している心が彼女を蝕んでいます。
もちろん、「愛してる愛してない」の主人公も、孤独ゆえの妄想狂なのでしょうけれど、こちらは友達もいるし、絵描きでもあり、才能もある。
自分に惚れる男もいるし、社交的。
なんか幸せそうですよね。
ただ、性格が乙女チックというか、前向きというか、思い込みが激しいわけです。
まっ、自分勝手なんですね(笑)
で、当然、惚れた男を追いつめて不幸にしていきます。
それでもこの映画が、終止、何やら明るく楽しい雰囲気で進んでいくのは、やはり主人公が前向きだからではないでしょうか。
ここが「ミザリー」と決定的に違う所です。
ストーカーされた相手も不幸になり、ストーカー本人も鬱で不幸です、じゃ、本当に救いが無くて、見る部分無いけど、このフランス映画には少なくとも自分勝手で乙女チックな一人のピカロ(悪者)がいるのでそこがある意味、救いなのかなと思います。
私はね。
だってさ、海賊だって、自分勝手じゃない。
悪じゃない。
人のもの奪ったりするし(笑)
でも、海賊というテーマが人気なのは、奴らが鬱々してないからじゃないかなと思います。
「俺、なんで海賊なんかになっちゃったのかな。やだなぁ。俺もホワイトカラーになりたいよ。」
なんて、海賊がいたら、うざい(笑)
こうしたピカロ達の犠牲者、被害者は、もちろん気の毒ですね。
でも、不幸も、幸せも、いろいろ襲いかかってくる。
それでも人生は一つのコメディア(喜劇)だ!!
と、私は思う。
だから、時として人は道化の役も受け入れなくてはならない。
劇を成り立たせる為に・・・。
「私の愛が異常でも・・・
理性は「希望を失うな」「辛抱しろ」と励まし・・・
私の苦悩を癒してくれる・・・」
50年も収監されている
ある女のつぶやき・より