コンメディア・デッラルテと墓の魚

コンメディア・デッラルテって、知ってますか?
十六世紀イタリアで盛んだった道化芝居の一種です。


このコンメディア・デッラルテ、
どんな劇でも、登場するのは、毎回、同じキャラクター(道化師)達で、
個性豊かな道化師達が、即興的な演劇を繰り広げるという素敵な古典芸能なのです。


スペインのコメディアなど、様々な道化芝居の元となった芝居でもあり、
恐らくはイギリスのシェイクスピアなどの道化芝居にも、大きな意味では影響を与えているではないかと思います。


日本で有名な道化師「ピエロ」も、もともとは、コメディア・デッラルテのキャラクターの一人なんですよ。

今の日本では、イタリアの仮面劇と言うと、なぜか(笑)美形の男女が登場する耽美な世界を思い描く方が多いみたいですが、
元来の道化芝居というのは、陽気で、ちょっと下品で、俗的で、皮肉ユーモアにあふれた、
まさに南ヨーロッパラテン)的な素晴らしい文化
だったわけです(笑)(まさにメルド!!というやつじゃあございませんか♪)。


道化師は、現代ではパフォーマーとして発展しているので、
例えばイベントで風船を配ったり、パーティーに呼ばれて芸を披露したりする、いわゆるクラウンがほとんどになりつつありますが、
元々は演劇に登場する役者的な存在でもあったのですね〜。


さて、しかし、こうした舞台の上の道化師達は、
現代の世の中に合わなかったのか、姿を消してしまいました。
その後継である「お笑い芸人達」も、かつての道化師のような社会風刺などは、基本、行いませんね。


「皮肉」というものを、現代の日本人が好まないというのも、
道化芝居が衰退した要因の一つだったのかもしれません。


私のように、陽気な皮肉、社会風刺が大好きな人は、
現代では、フランス文学とか、スペイン文学とか、シェイクスピアとか、あるいはさよなら絶望先生を読むしかないのです(笑)


さて、私達のバンド「ペス・デ・トゥンバ(墓の魚)」は、
そんな現代において、ラテンの皮肉ユーモアを舞台で表現し、
道化役者の闊歩する舞台を作り上げる日本唯一のラテンバンドです。


バンド「墓の魚」公式サイト
http://www.h7.dion.ne.jp/~witch666/majorin/index100.html


そして、私達はシャンソン・フュネライユ(葬送の歌)」というオリジナルラテン音楽を演奏する日本唯一のバンドでもあります♪


シャンソン・フュネライユ」とは、つまりフランス語で「葬送の歌」


人生を一つの葬儀に例え、ユーモラスな歌詞を歌う陽気なラテン音楽です。






「人生とは、壮大な葬儀なのだ。
一生をかけ、墓場に向かって歩いて行く。
時には陽気に寄り道しながら♪」



ちょっと、現代では、他では見る事のできないバンドだと思います♪
4月1日のライブもぜひ、遊びに来てくださいね〜。


ライブ詳細
http://d.hatena.ne.jp/witch-neko/20120208