レチタティーヴォ

さてさて、でも何より私がクラシック技法で好きなのは、オペラのレチタティーヴォという歌い方です。


これはですね、歌なんだけれど、歌うように歌うのではなくて、まるで喋るように歌うのです。
朗読のような抑揚で表現する歌というやつですね。
そう、私の作る音楽シャンソン・フュネライユ」と同じですね。


この「喋るように歌う」芸術というのが私は大大大好きで、
むしろ逆の、「歌うように歌う曲」が苦手ゆえに、私はポップスとか、ロックが苦手なんだろうなーって思う位です(笑)


あっ、でもね。このレチタティーヴォに関して私は、長い間、いろいろ考えていたのですが、多少、技巧は違えど、「喋るように歌う」技法というのは、クラシック以外のジャンルにも存在しているのだと思うのです。


例えばフラメンコカンテシャンソンミュージカル
これらのジャンルも、それぞれに細かい技法は違えど「喋るように歌う」技術を持っていると思います。
ただ、レチタティーヴォとは言いませんけどね。


ミュージカルは、全部が全部、それではありませんが、レ・ミゼラブルなどの曲は、かなり「喋り」優先的な歌い方で、私の好みであります。


さて、うちのバンドの曲シャンソン・フュネライユ(魔女の音楽)」の歌い方を何点かご紹介してみます。
「喋るように歌う」と一言で言っても、曲種によって、歌い方も違うので、何パターンかあるんですよ。


●まずは、歌詞の文字数が多い曲。
いわゆる早口の曲ですね。


「私は月を仰ぎ黒猫と踊る(魔女のフラメンコ)」
http://www.h7.dion.ne.jp/~witch666/majorin/utatane8dononkuroaka2.html



「魚のファド(ファド・アレーグリ)」
http://www.h7.dion.ne.jp/~witch666/majorin/utatane9ason.html



●次に劇的な曲
朗読部分と、歌部分が曲の中で交互に現れるか、あるいは混ざっている曲。


「埋葬虫のファド(ファド・テアットロ)」
http://www.h7.dion.ne.jp/~witch666/majorin/utatane8752on.html


ムール貝の女(魔女のフラメンコ)」
http://www.h7.dion.ne.jp/~witch666/majorin/utatanesinkai100muon.html



●メロディー自体が単調で、喋っているように聴こえる曲


「おお、我が素晴らしき友人へ(シャンソン・フュネライユ)」
http://www.h7.dion.ne.jp/~witch666/majorin/utatane8donongen.html



これらは、レチタティーヴォではありませんが、それぞれに喋るように聴かせる歌い方なのです
「喋るように歌う作品」の利点は、情熱的というか、感情的に聴こえる所ですね♪
オペラなんか、そうでしょ?


最近の流行曲は、逆に、一定のリズムでクールに歌う方向に進化してしまっているので、私としては、このラテン的な情熱をもっと、広める事ができたらなぁ・・・と思っているのです。