どろろんぱっ

なんで、この所、マンガの紹介が多いかと言うと、二階の整理をしていたら、大量の懐かしいマンガが出てきたので、読み返してしまったからです(汗)


その中の一つがこれ。
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作者は「あさりちゃん」で、有名なマンガ家さんですね(私は「あさりちゃん」よりも、同作者の「すーぱーかぐや姫」や、「どろろんぱっ」の方が好きだったりします)。


単純なギャグマンガですが、だからこそシンプルに面白くてすごいと思うのですよ。
ストーリーも、オチにとんちが効いているし、それにキャラクターの個性、魅力に関しては、下手なジャンプより、私は全然、こっちの作品の方が好き。
イラストも上手いですよね。
古いコメディーア劇的な要素は、むしろこういうマンガに引き継がれているんじゃないの?と思ってしまいます。


幽霊の小町、人間のあんこ、天使のアンジーという、立場のそれぞれ違う三人が、それぞれの私利私欲の為に、時にケンカし、時に協力し、毎回、起こす騒動が話の基本ですね。
幽霊の小町は、住む家を確保しようと人間のあんこに取り憑き、
あんこは、小町を追い出そうとする。
天使のアンジーは、小町を成仏させる為にやってきた下級天使ですが、小町を成仏させれば、自分が昇級できるという、野心でいっぱいの天使らしからぬ俗っぽいキャラクター。


彼女達は、いずれもみんな、自分の私利私欲の為に行動していますが、その中で友情も芽生えたりするわけです。
まぁ、人間って、そうですよね。
純粋につきあう事ばかりじゃなく、仕事、学校の友達、みんな何か目的があって、下心があって、仕方なく行動を共にしているんじゃないでしょか?
その中で、相手に情がわき、貸し借りができ、ただの他人から、知人、腐れ縁に変わっていく。むしろ、それが友情というものなのかもしれませんねー。


子供向けの雑誌に載っていた作品なのに、ここまで女の本性というか、人間の本性を露骨に描いた作品はすごいなぁ、と思います(笑)