ハエの話
今でこそ、私達は衛生的で、守りも完璧、清潔な住居で暮らしていますが、ちょっと前まではそうじゃなかったわけですし、
そうなると、蚊だとか、蠅だとかからの攻撃は深刻な問題だったんじゃないかなと思います(汗)
蠅って恐いよ?というか虫って恐い。
もし、家の作りがしっかりしていなくて、殺虫剤もろくになくて、周りが大自然のままだったら、私達にとって、蚊は、どんな獣よりも恐い存在になるんじゃないでしょか?
ヨーロッパの悪魔学(迷信)の世界では、地獄帝国を治める第二位の地位にいる魔王は、蠅の姿をしていると考えられていますが、そうなったのもわかる気がします。
多分、昔は蠅によって死人も出たでしょう。
北海道に移り住んだ人達の最初の敵は、まず昆虫だったようですし、ヌカカの多い地域では、暮らす事ができず、あきらめて村ごと引っ越す場合もあったとか。
それはアフリカも同じですね。
眠り病をまき散らすツェツェバエとの戦いは今も続いています。
直接、人間を喰らう蠅もおりますしねー。
きゃーっ、ぞくぞく♪
さてさて、私は子供の頃から害虫に興味のある子でした。
(あっ、自然の中で遊んでいた虫好きと言っても、今も昔もいる昆虫好きの子供達とは、まったく共感する所はないのですよ?(笑)
奴らはカブトムシだとか、クワガタムシだとか、そういった虫キング(笑)的な虫に興味があるだけで、例えば、シラミとか、ツヅガムシとか、ハエとか、そういう虫には全く興味がないの。
けっ、見た目の派手さできゃーきゃー言ってるだけじゃねぇか、と、偏屈な私とかは思ってしまうのです(笑)。
奴らは所詮、学者の卵ではなく、少年に過ぎないのですよ)。
害虫と言うか、私は中でも、墓場に住む虫、屍を喰らう虫、寄生虫。
そういった、どこか影を持った、人類の栄華に恐怖を与える生き物に惹かれました。
自然の脅威にぞくぞくするのが好きな子だったんです。
今、思うと、ちょっと、変わっていたのかもしれません(ちょっとか?(汗))。
毒が好きなのも、それと同じ延長線なんでしょうね。
で、本日、ご紹介するのはこの本。
- 作者: マルタンモネスティエ,Martin Monestier,大塚宏子
- 出版社/メーカー: 原書房
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アフリカで人喰いバエが大繁殖したら、アフリカ政府はアメリカに助けを求めるわけです。
チチュウカイミバエがカリフォルニアの果物に寄生し、被害をもたらしたら、日本はカリフォルニアからの果物の輸入をストップするわけです。
ハエは今でも、国家規模の災害をもたらすやっかいものなんですね。
ねっ?ぞくぞくするでしょう?