やっぱり古典演劇が好きなんだなぁ

ある方に市販の現代劇の脚本をいただいたので、読んでみました。
私は日本の作品や、現代の劇はほとんど見ないし、知らないので、とても勉強になりました。
ありがとうございます♪


やっぱりスペインの古典コメディアとは、大分違いますね。
全体的に面白く読ませていただいたのですが、自分が演じるのはすごく難しい・・・と感じました(汗)
で、それはなぜか?と考えてみる。
それは恐らく、作品の登場人物達がみんな基本はいい人達で、
いろんな事を悩みながら生きているからではないか? と思うのですよ。
私は悩む人って、いい人なんじゃないかと思うんです。
誠実だから悩むんじゃないでしょうか?
私は悪い人なので、人生で悩む事がほとんどありません(笑)
そりゃ、右に行くか、左に行くか、みたいな事で悩む事もありますが、
あまり人に左右されない。情にも左右されない。
逆に言うと、それだけいろんなものを平気であっさりと置いてきたという事ですね(汗)
私が、イタリアの古典喜劇などが性に合うのは、
ああいった劇は、登場人物の善悪が極端に分かれているからです。
女たらし、悪人、善人、詐欺師、まぬけ・・・
みんなキャラクターごとに極端な生き方をしている人ばかりです。
引き返せない人達といいましょうか。
だから、0か100か?の極端な生き方の私に合ってるんでしょう(笑)


例えば私は、朝ドラとか苦手なんです。
主人公が悩んでいる内容に共感できないから。
ああいった人達は、人間のしがらみや、情け、自分の夢との間で葛藤したりするじゃないですか。
もっと単純でいいのに・・・と思う。


私はスペインの小悪等、ドン・ジュアンが好きです。
女たらしで、放蕩生活に明け暮れ、神をも信じない生活を送りますが、最後は神罰が下ります。
でも、彼は後悔なんてしてないんじゃないでしょか?
だって、そこに信念があったんですから。
やりたい事をやって死んだのですから。
人生って、それでいいんじゃない?
完璧な人生なんて無いんですから、と、私は思う。

私がキリスト教が好きなのは、彼らが善の役割をこなしてくれるおかげで、悪の役割がはっきりするからです。

うーん、私っていい人じゃないよなぁ(笑)


あっ、以下は私の好きなドン・ジュアンの劇詩の一つです。

ドン・ジュアン (岩波文庫)

ドン・ジュアン (岩波文庫)