ヒトデの拒食

私は、様々なヒトデを飼育しているのですが、
時々ですが、マヒトデが拒食する事があります。
拒食と言っても、長期的な拒食ではなくて、ある特定の餌を拒絶する時があるのですよ。


先日は刺身用ホタテをあげたのですが、一匹だけ、餌を拒絶した個体がいました。


さてさて、こうした時、海水の生き物が餌を拒食する原因って何なのか?
こうした原因を、今回はちょっと検討してみます。


●餌に冷蔵庫の匂いがついていた。


これは、亀の飼育などでも、たまにある事ですね。
餌に冷蔵庫の匂いや、包丁の匂いがついている事で、拒絶されしまうんです。
嗅覚にたよっている生き物なので、結構、デリケートなんですよー。


●餌を真水で洗った為、真水が含まれていて気に入らなかった。


海水の生き物なので、真水は苦手です。
餌の中に真水が多く入っていた場合、嫌がる場合があります。
海水魚飼育などでも、こうした現象は、たまにありますよ。


●お腹がいっぱいだった。


まれに、水槽の中に放してある貝などを知らないうちに食べている事があるので、たまたま食事後で、お腹が一杯だったという可能性もありますわな。


●好物の餌ではなかった。


ヒトデは種類によって、多少、好物に差があるようです。
自分の生息域にいる餌が好きみたいですね。
北方系と南方系では、生息している貝も違いますから。
ただ、マヒトデの生息域にはホタテもいるので、この可能性は低いです。
だってこの子達は、ホタテ貝の食害で、漁師に大打撃を与えるヒトデだもの(汗)


●餌の香りが足りなかった。


嗅覚にたよっている生き物なので、餌は、香りで判断します。
今回のホタテは、匂いの強い部分でもある好物の内臓がついていなかったので、気に入らなかったのかもしれません。
生き物は栄養が豊富な内臓が一番、好きだからねー。
この可能性は高いかも。


●ヒトデが弱っていた。


現状では、元気なので、可能性は低いですが、そういう場合も時としては考えなくてはね。


●水温が適切ではなかった。


マヒトデの好みの水温は、コブヒトデなどよりは低めです。
南方のヒトデではない為です。
幼体なので、成体よりは高温に強いのですが、現在の設定24度だと少し高めなのかもしれません。
これがオニヒトデだと28度位が適温なんだけどね。


●水質が悪化していた。


水槽の水が透明でも、水質が悪い事はあるんですよ?
これは、あらゆる水槽飼育に言える大切な事です。
つまり、糞尿などで水が酸性になってくるんですわ。
海水魚の水換えは、海水中の栄養消費もあるので、二週間に一度位を推奨します。
マヒトデは水質悪化には丈夫な種類ですが、ジュズベリヒトデなどは水質の悪化で、溶けてしまう位なので、水質には気をつけなくてはね。


●たまたま餌を落としてしまった。


そういう事も、よくあります。
ヒトデって不器用な生き物なので。
ただ、マヒトデは食欲旺盛なので、すぐ拾いに行くのが普通なんですが。




と、拒食だけで、これだけいろいろな原因が考えられますね。
これは、あらゆる生き物の飼育に、多少は応用できる事なので、皆さんが、何かを飼育する時に、参考になればと思います♪
(あははは、なるか?(汗))

今日のスペイン語 意味 説明
プルゴン アブラムシ ***