憑いてますか？ - ドン・ピカロの「ラテン哲学の墓場」

まぁーた、古いマンガ紹介ですみません(汗)

私の好きな名作マンガの一つ。
池沢理美の「憑いてますか？」です。

これは、ミュージカルの「シカゴ」のマンガ版みたいな感じですね。
まぁ、もちろんジャズは出ませんし、
「シカゴ」はアメリカのショーガールの話。
こちらは日本の女優のお話なのですが。

何が共通点かというと、「貪欲なまでの欲望」がテーマな事です。

野心家で、夢に貪欲な大物女優・河島アンナが食中毒で、
無念の死。
「まだ、やりたい事はあったのに!!」
死んでも死にきれないアンナは、成仏できない幽霊になり、
夢見る一般人の桃子に取り憑いて、
自分の女優としての夢を叶えようとする!?

桃子は桃子で、自分を芸能人にしてくれるアンナの演技力が欲しい。
アンナは桃子の生きた体が欲しい(奪いたい)。
二人は仕方なく、嫌々ながらも一時的なコンビを組む事に。
そんな生者と死者の、野心と欲望と友情のドタバタを描いたコメディです♪

何も考えず、ただ夢見がちにぼーっと毎日を過ごしていた桃子は、貪欲な女優アンナと出会い、人生は、ただつっ立っているだけじゃ、夢は叶わないんだ、という事を学ぶんですね。
幽霊アンナの方は、アンナで、生きている時には自分の力だけで孤独に生きていたけれど、死んで、桃子という生前は全く無視していたような一般人の力を借りなくてはならなくなった事で、他人との友情というものを初めて知る。
だからこれは、死ななければ、始まらなかった物語なのです。

感動のラストも、「シカゴ」を彷彿とさせるような終わり方でした。

私はこの作品好きです。
ぜひ、おすすめー♪

死んだ天才女優を、「ただのカッコいい人」として描かずに、
生きる執着満々な一人の女性として登場させている所が、
素敵です♪

「ヒカルの碁」に似てる？
いやいや、そんな事は全くないのです(笑)
それに、こっちのが昔の作品です。

今日のスペイン語	意味	説明
ファンタスマ	幽霊	***