良くも悪くもこの世では

「良くも悪くもこの世では、
美しいものは永らえてはならない」


市東亮子の作品「BUDBOY」で、主人公の仙人の言った台詞です。
確かにその通りだなーと思います。


幸せはいつまでも続かず。
何かを手に入れたと思えば、また失い。
繁栄にはやがて衰えが来る。


だからこそ人は、美しい物が永遠に衰えない神仙郷を夢に見るんでしょうね。


神仙郷とは何でしょうか?


かって、浅間山荘に閉じこもった若者達が夢見た理想郷?
戦国時代の武将達が手に入れたかった天下?
ボニーとクライドが辿り着きたかった場所?


本当に手に入ったら、その後、私達はどうするんでしょうね。
きっと持て余すんじゃないでしょうか?
不幸になれた私達にとっては、楽園なんて、清浄すぎるんじゃないでしょうか?


叶わぬ物だから美しい。
現世においては、それでいいのかもしれませんにゃあ。

BUD BOY<番外編>空心鳥 (プリンセスコミックス)

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今日のスペイン語 意味 説明
グリンゴ よそ者 外人(イタリア人)などを指すアルゼンチンのスラング